【新唐人日本2012年1月11日付ニュース】中国江蘇省興化市史堡村では、ここ2,3年でがん患者が急増。去年一年だけでも10人が癌で亡くなりました。重金属企業による汚染が疑われています。
史堡村はかつて3つの川に取り囲まれ、“霊気ある水の郷”と呼ばれ、川の水で米や野菜を洗っていたそうです。2004年前後、地元戴南鎮は“ステンレスの町”と定められ、その後、村を流れていた2本の川が消失し、代わりにステンレス加工工場が建てられました。工場の煙突からは年中、黒い煙が立ち上っています。2006年には地元で最大規模の重金属企業が建てられ、汚水が垂れ流された川は赤黒に変色。
9日、我々は興化市環境保護検測ステーションに汚染の状況について、取材を試みました。
興化市環境保護検測ステーション
「ここは実験室なので、実験後数値を報告します。聞きたいことは大体わかりますが、ご存知の通り、ご希望には添えません。各工場の汚染排出数値は毎年検測しますが、数値は原則的には秘密なので、貴方に解釈または答えることはできません」
地元住民らは去年8月に市の環境保護局に汚染工場を告発したそうです。メディアの報道によると、環境保護局は告発の受理後の11月にも、工場に汚染排出許可書を発給したそうです。
ある村民によると、史堡村ではここ数年でおよそ100人が癌にかかり、去年だけでも10人が癌で死亡。うち、7人は肺がんだったそうです。史堡村は名実共に、新たな癌村と化しています。
新唐人テレビがお伝えしました。